オンラインでの就職活動が急速に拡大しています。これまでもwebエントリーやwebテストなどネット活用は行われていましたが、近年の特徴は、映像・音声による双方向のやりとり、録画配信による動画提供、などの新しい手法です。それぞれの特性を理解した上で、適切な準備をしましょう。時間・空間を超えた出会いを実現できること、効率的に広報活動・応募者情報の収集ができることから、オンラインでの採用活動に積極的な会社は増えています。
オンライン化の進展は、学生にとってのメリットもあります。たとえば、①時間の自由度が高い、②移動コスト(時間・費用)の節約、③出会いの機会の拡大、など。早めにオンラインの就職活動に慣れることが重要です。
代表的なオンライン採用活動手法には、次のものがあります。
web説明会・web合説 | 会社説明会のオンライン版、録画配信・生配信があります |
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動画ES・AI面接 | 自己PR動画の制作、ロボットによる応募者情報の収集 |
オンライン面接 | Zoom,Teamsなどを活用した面接。個別面接が主流です |
オンラインであっても就職活動の本質は何もかわりません。採用する企業・官公庁等は、応募者の能力・意欲を確認し、自社が採用すべき人物かどうかを判断します。学生の準備の方法が変わるわけではありませんが、とくに以下の点は、気を付ける必要があります。
自宅のネット環境
自分の部屋で活動することが多くなります。通信環境は整備しましょう。わからないこと困ったことがあったら大学のキャリアセンターに相談してください。
映り方を意識する
カメラに映ってコミュニケーションをとる機会が増えます。自分の顔がはっきり映るように、明るさや背景を確認してください。
論理性が求められる
オンラインでのコミュケーションは雰囲気が伝わりにくいのは事実。そのぶん言葉の重みは増します。論理的にきちんと話ができる力を養いましょう。
※オンライン面接・web面接・リモート面接など、映像・通信によるコミュニケーションを
表す言葉はいろいろです。会社が区別して使っていない限り、一般的には同じものです。
オンラインは、画面を通してのやりとりです。そして、オンラインのメリットは、自分が画面越しにどのように見えているかを事前に把握できることです。印象良く見せるためには、以下の3つの点を整えましょう。
①画面の明るさ
②目線の高さ
③画面に映る範囲
「画面が暗い」「明るすぎる」「画質が悪い」は、あなたの印象にも影響します。逆光にならならないようにする。照明の当てかたを工夫する、外付けのカメラを用意する、スマートフォンを外付けカメラの代わりに使うなど、可能な範囲で工夫しましょう。
パソコンを置いた状態でオンラインにすると、視線は上から見下ろすようになってしまい、「上から目線」「伏し目がち」という印象を持たれます。
目線はできるだけ水平になるように、パソコンやスマートフォンなどの位置を調整しましょう。画面に映っている様子をスマートフォンで撮影(スクリーンショット機能で撮影するなど)し、チェックしてみましょう。
画面に顔だけが映っていると、相手によっては圧迫感を感じます。また、接近していると感じるので、声が小さくなる場合もあります。
範囲は、③下は胸の位置あたりまで、②上は頭が切れないように、①頭の上の空間が空きすぎないようにして画面に収まるようセッティングしましょう。