エントリーシートは、企業が独自に作成している応募書類です。現在では、ほとんどの企業が活用しています。エントリーシートは、自分の分身であり自分と企業との最初の接点となるものです。作成時には、以下のポイントに注意しましょう。①具体的で分かりやすく、かつ読みやすいこと(1回読めば、内容が理解できるように)。②「詳細は、直接会って聞いて見たい」と思わせるような、重要ポイントを押さえた内容を整理すること。③読み手への気遣いが感じられる工夫があること。そして、エントリーシートを作成する前には、十分な自己分析と内容の整理といった事前準備が必要です。背伸びをせず自分らしさを表現したエントリーシートを作成することを心がけてください。
自分らしさや、工夫・努力の跡が感じられる体験やエピソードをピックアップする。
・字数に関係なく文章化し、リアルに表現する。
・下記の内容を踏まえて文字化・文章化する。
『5W1Hを踏まえた具体的な出来事』、『人から言われた言葉』、『その時の自分自身の気持ち』、 『その時に考えたこと』、『上手く出来たポイント』、『上手くいかなかった原因や理由』、 『失敗・成功体験を通して何が重要だと感じたか』
・文章化した内容を検証し、自分自身の「強み」「弱み」「大切にしていること」を明確にする。
・表現はありきたりなものではなく、自分自身にピッタリ、しっくりくる言葉であることが大切。
例:目配りや気配りが出来る→状況の変化に素早く気づくことが出来る
・ステップ❸で明確にした内容に、エピソードや体験を関連付けて再整理を行う。
・複数あるエピソードは、何と関連しているのかを明確にしておくこと。
例:状況の変化に素早く気づける→アルバイト(部活動)で〜をしたときのこと
人の中に躊躇なく積極的に飛び込んでいける→ゼミで〜をしたときのこと
・この作業をしっかり行っておくと、エントリーシート作成時に、ゼミ、部活動、アルバイトなど違う場面の説明をしてもテーマに一貫性が出てくる。一貫したテーマが志望動機に直結すれば、説得力が増す。
・文章化したものの構成を明確にする。
例:強みの提示→なぜ強みだと思っているか→そのことが一番表れている経験やエピソード
200字、400字、800字にまとめる。
いずれの字数でも、絶対に残したいキーワードを明確に示す。
エントリーシートは、企業によって形式は異なりますが、その設問の内容は、表現の違いこそあれ、大きく分類すると自己PRや志望動機、将来設計など定番となっているものもあります。特に自己PR(学生生活で打ち込んだこと)や志望動機は、どの企業のエントリーシートにも見られる設問です。書き方のポイントを踏まえて、作成してみましょう。また、エントリーシートは、親や友人に読んでもらって意見を求めましょう。
自己PR | ●あなたの長所・短所はどこですか? ●学生生活で打ち込んだことは? ●当社の仕事に活かせるあなたの能力はなんですか? |
抽象的な回答ではなく、エピソードを挙げて具体的な回答をしましょう。企業は突飛な体験を求めているわけではありません。肝心なのは、その体験を通じて「何を得たのか」がしっかりと書かれているかどうかです。また、セールスポイントは、あれもこれも書かずに、ひとつに絞り込みましょう。 |
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志望動機 | ●当社を志望した理由は? ●あなたの会社選びの基準とは? ●あなたにとって働くとは? ●当社に抱くイメージは? |
その企業に入りたい理由を的確に説明することが大事です。同業他社のどこにでも当てはまるような理由ではなく、その企業だけに当てはまるような理由を書いて、熱意を伝えるようにしましょう。(そのためには、企業のことを詳しく調べてから書くようにしましょう。) |
将来設計 | ●10年後のあなたをイメージしてください ●あなたどんな社会人になりたいですか? |
いつ結婚して子供は何人…など、個人の人生設計を述べる必要はありません。仕事を通じて、どのように成長し、どのように自己表現をしていきたいのかが問われています。 自分のビジョンと企業のビジョンを重ね合わせて、将来を思い描いてみましょう。 |
エントリーシートで必ず聞かれる「志望動機は何ですか?」エントリーシートを作成する上で、一番悩む質問でもありますね。
本当にその業界や会社を志望しているのなら書けますが、全く知らない業界や会社の方が多いはず。志望動機なんて思いつくはずがありません。
でも、会社は知りたいのです。全く接点がないからこそ〝どうしてウチの会社を知ったのか?″〝ウチの会社を見つけてくれたあなたは、どんな人なのか″私の娘(入社3年目)の志望動機は至ってシンプルでした。会社の方にオオウケで、毎日ワクワクしながら仕事をしています。